reikai129

第147回オメガの会レポート
2025.4.27開催
　

河野さん、いつものオイラノトーンⅡ。ユニットは fostexFE83NV2とツイーターはTangband ドームツイーター 25-1414SC、　NV2は音の出方がよいが2kHzに大きなディップがある。そこはツイーターでカバー。小気味よい音が聴ける、と感じたが音量を上げると小兵とは思えない素晴らしい迫力である。前面のフィルダーはナイロンたわしで４色ある。赤色もスピーカーとしてたわしとは思えないシックさである。


オイラノトーンⅡ、河野さんのお気に入り	どう見てもトランク	蓋を開けるとスピーカーが２台

トランクのような鞄はスピーカーに見えない造形を目指した。これなら嫁さんからも文句は出ない。百均で買った皮ベルトもさまになっている。平べったいエンクロージュアが箱から二つ出て来る。まず、泉谷しげるの「黒いカバン」を鳴らす。泉谷しげるは上手いなあ！　ゴンチチの演奏では側方への拡がりと前後への張り出しが素晴らしい。あと布袋寅泰のギター、ベビーメタルの「メギツネ」オリジナルとカバーを鳴らした。

立てるとこうなる。ユニットはSPK AUDIO 8cmフルレンジ FR03E

上右:ゴンチチ　上左:布袋寅泰　
下:サランに使えるナイロンたわし

岩田改造機、　RF110T-nara

岩田さんは前回のコンテスト作品 R151TxTⅢを手直し。 RF110T-naraと改称。バックロードホーンの空気室が二連、開口部にも二連の空気室なのでTxTと称していたが、計算に問題があり、ユニット開口部からドリルとのみを駆使して音道壁に穴を開け、二連空気室を解消した。これでまったく別物の動作をするＢＨとなり、音の出方は一変した。吹奏楽では突き抜けたダイナミックレンジで鳴り響く。fostexのユニットでここまで迫力のある音を出すひとが他にいるだろうか。その後、ノートパソコンを取り出してyoutube動画の村方乃々佳ちゃんの『もうじきたべられるぼく』を紹介。いわたさんの人情家の一面を見た。

ユニット開口穴からドリルとノミで掘削

上　吹奏楽のソース
下　ナベサダの定番

鹿島　メインアンプ

鹿島さんは病癒えて１年ぶりの復帰である。ダイトーボイスDS-200R（20cmﾌﾙﾚﾝｼﾞ）はアマゾンで7千円弱と言うが思いの他高性能である。JBLドライバー 2410＋CELESTION(ｾﾚｯｼｮﾝ)　H1-9040Pﾌﾟﾗｽﾁｯｸﾎｰﾝ（ｻｳﾝﾄﾞﾊｳｽで3千円弱）と組み合わせて２Wayシステムです。メインアンプは6CA7PPを改良したもの。真空管の銘柄をPENTA LABからGEに変更、ドライブトランスを橋本電気製から旧タンゴ製に変更した。これは音質の関係ではなくSN比を改善するためです。1次側と2次側の巻線比が変わります。　


すみません。右回転が治りません。2Way	ネットワーク	ラインアンプ

　手持ちの部品（ｺﾝﾃﾞﾝｻｰ）の関係でクロス周波数、1450Hz辺り12dB/octaveでネットワークを新規に作った。
試作品のラインアンプも持参します。これは以前持参していたプリアンプからフォノ回路を外したもので、部品を全面的に見直したモノです。

まず、ダイトーの20cmフルレンジだけで美空ひばりのＳＡＣＤを流す。中音域がものすごく密でオリジナルレコードの良さが出ている。真空管アンプは SACDの情報量ささえより高い密度に仕上げているように思える。続いて高域のホーンを追加する。高域の情報量がさらに追加されてエコー音が聞こえてきた。ひばりの緻密に計算された声の抑揚はが際立つ。ただし、ひばりの声は本来もっと低域部分があるように思えるが、ホーンツイーターは浸透力が非常に強いので適正なアッテネーターでも高域がうわまわってしまうもののようだ。続いて津軽三味線、ハイドンの弦楽四重奏曲をならす。改良の甲斐あって、どれを聞いても不満とという不満を感じさせかった。


Ｐ800Ｋによるハイパーバスレフ試作機	ハイパーバスレフ試作機第2弾	白鳥の湖/ザ・ハンター/ブラームス、ピアノ協奏曲

さかたには前回、風邪でお休みした例会に持ってくるはずのスピーカーと今回の作品を鳴らす。第2回コンテストに出品した白土さんの「ハイパーバスレフ」を踏襲。板取り上で2ペア作れるので内部の音道の仕切り板の長さ、角度を変えて3種作って最後に3つの中で一番いい音のものをもうひとつ作る。ユニットはP800Kで目指した低音はまあまあ出ている。次に同じくハイパーバスレフでスキャンスピーク10cm 10F/8422-03を使ったスピーカー。ユニット背面の空気室が大きいので余裕のある音になる。音量を上げると盛大に鳴り響く、自宅オーディオ。ルームと比較すると P800Kは自宅の方がよかったが、スキャンスピークはこの部屋の方が豊か鳴った。自分では欲を言うと高域の艶が足りない。

145回、146回、147回例会と、実は第3回コンテストの出品作の改変、後継作の出品が相次いでいる。さかたに作品は実は次回のコンテストを見つめている。オメガの回は完全にコンテストを中心に回りだしている。今回の例会の出品作は、コンテストに関係しなかった鹿島さんの作品を含めていすれも良作であった。　　

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